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NBAで一部ルール変更を検討中、「クリア・パス・ルール」「ホスタイル・アクト」とは?

ESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、

NBAは18-19シーズンに向けて一部ルール変更を予定しているようです。

 

www.espn.com

 

このルール変更は、次の三つです。

①オフェンシブリバウンド時のショットクロックリセットを24秒から14秒に短縮する

②クリア・パス・ルールの簡略化

③ホスタイル・アクトの適応拡大

 

①オフェンシブリバウンド時のショットクロックリセットを24秒から14秒に短縮する

これはわかりやすいですね。

NBAはこれによりシュート数の増加を期待しているとのこと。

特に競った試合の終盤では効果がありそう。

このルールは既に2014年からFIBAルールとして実装されていて、

WNBANBAサマーリーグでも取り入れられているそうです。

 

 

②クリア・パス・ルールの簡略化

まずクリア・パス・ルール(Clear Path Rule)について。

 

「パス」と書くと"Pass"かと勘違いしそうですが、

正しくは"Path=道"です。

 

つまりざっくり言うと、

オフェンス時のリングまでの"道"ががら空き(Clear)の状態のときに

ディフェンスがファウルすると適応されるルールです。

 

これまでは下記のようにかなり厳密なルールが決まっていて、わかりづらいものでした。

 ・チームがポゼッションを保持していること

 ・オフェンスがバックコートから始まること

 ・ボールとオフェンスの選手がバックコートのサークルの先端より先にいること

 ・ファウル時、オフェンス選手とリングの間にディフェンス選手がいないこと

 ・その間に入れるディフェンス選手がオフェンス選手より先にいないこと

 ・ボールを持ったオフェンス選手が自分より先にいるディフェンス選手に

  フロントコートでファウルされた場合は適用しない

 ・オフェンス選手の明らかな得点の機会が奪われたこと

もしよければNBAのルール紹介動画も併せて観てみてください。(英語)


Making The Call 2/23

 

とても複雑でわかりづらいですね。

というかこれを判断する審判が大変。

 

これが来季からは下記のようになるようです。

 ・トランジッションオフェンス時であること

 ・ボールがバックコートのサークルの先端より先にいること

 ・得点チャンスのある選手より先にディフェンス選手がいないこと

 ・オフェンス選手がボールをコントロールしていること、

  またはパスがすでにリリースされていること

とてもシンプルになりました。

 

これによってまず、バックコートからのオフェンスである必要がなくなりました。

そして、審判は

 ・オフェンス選手とリングの間にディフェンス選手がいるかどうか

 ・リングとの間にはいなくとも、オフェンス選手より先にいる

  ディフェンス選手が、その間に入るチャンスがあるかどうか

を判断しなくてよくなりました。

 

ミスコールが少なくなるでしょうし、いい変更だと思います。

 

③ホスタイル・アクトの適応拡大

ホスタイル・アクト(Hostile Act)は、

試合中に小競り合いや乱闘があった時に

インスタント・リプレイを見返すためのルールですが、

これまでは選手同士の案件に限定されていました。

 

これからはこれに

 ・審判

 ・コーチ

 ・観客

が含まれるようにするとのこと。

 

昨季は怒った審判が選手に軽く頭突きしにいったり(※1)、

観客が選手に暴言を吐きまくったりと色々あったので(※2)、

それの対応策かと思います。

※1 審判がリビングストンに軽く頭突き


Shaun Livingston Ejected From The Game / GS Warriors vs Heat / Dec 3

※2 NBAでのファン退場案件まとめ


NBA Fan Ejections

 

これを見どころという人もいるのかもしれませんが、

純粋に試合を観たい人からしたら無いに越したことはないですからね。

今回の変更が少しでも抑止力になればいいですが。。

 

 

【絵】休憩中。未完成。

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