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元NYKのマイク・ウッドソンHCが語る、メロ、J.R.スミス、そしてNYK

元NYKのヘッドコーチで、現在はフリーの立場であるマイク・ウッドソンがYahoo Sportsの記事に登場。

 

メロの今後、J.R.スミスとの喧嘩、NYK内のいざこざ等について語っていて面白かったので簡単に和訳してみました。

 

sports.yahoo.com

 

Q.NYK時代を振り返って。
素晴らしかった。自分がドラフト1位で指名されたチームでHCができてよかった。オーナーのジム・ドーランが機会を与えてくれて、チームもプレーオフに導くことができた。

 

Q.一番の思い出は?
何か一つを挙げるのは難しい。強いて言えば、周りの後ろ向きな発言があったが、それでも我らが優れていたこと。選手たちも優秀で、タイソン・チャンドラーは最優秀守備選手賞、JR・スミスは6thマン賞をそれぞれ受賞し、メロはMVP候補の一人だった。ファンが喜ぶようなことを起こすことができた。勝っていた時、ファンはまるで6thマンのようだった。

 

Q.今はどのようにバスケに関わっている?
ここ33年間の中でバスケットボールの試合から離れるのは2回目。人生の半分はNBAで過ごしてきた。これからいくつかのチームのキャンプを見学する。これまでこのような立場にあったことがないが、今の自分のキャリアにとってはいいこと。自分は常に学習意欲があるし、人がどのようにしているかを見たい。ただ、最終的にはリーグに戻ってきたい。(MIA、LAL、ATLなどが候補)

 

Q.NYK時代に話を戻して、カーメロ・アンソニーをコーチするという経験はどのようなものだったのか。
最高だった。3年間一緒に働いたが、私が彼をコーチして、彼はそれに最大限応えてくれた。それはコーチが選手に求めることのすべて。彼は時々間違った理解をされている。メロについては良いことしか思いつかない。私がコーチに就任した時、彼にはタイソン、アマレ・スタッドマイヤーと一緒に責任を背負ってもらうといった。彼らはそれを飲み込んで私が言うことやすることを耐え、私も彼らのすることや言うことを耐えた。そしてチームは勝てるようになって信頼を取り戻した。NYK時代にメロがしてくれたことという意味で、彼には尊敬の念しかない。ただただ彼のベストを祈る。

 

Q.メロが間違った理解をさているというが、どう理解されていないのか。
デンバーでなにが起きたかを知らない。時としてメディアは人を助けることもあれば傷つけることもある。デンバー時代にメディアが彼に対して言っていたことは、NYでは起きなかった。だから私は彼を悪く言うことはできない。

 

Q.彼はまだチームの役に立てると思うか。
間違いなく。ただ、正しいチームであるべき。彼を迎えるなら、ちゃんと活かさないと。彼は点を取る才能があって、その強みを活かすべき。それをしないつもりなら、なぜ彼を取るのか。

 

Q.J.R.スミスをコーチングするのはどうだったか。
J.R.は少し違っていた。周りからは「彼のコーチングなんてできない」と言われていたから、私はそれは違うと証明しようとした。彼を呼び寄せて、「これからお前をコーチする。そしてお前にはそれに応えてもらう」と言った。

彼と過ごした時間は長くなかったが、彼と彼の家族とは素晴らしい関係を築けた。彼とはかなり激しくやりあう日もあって、彼が殴ってきてこっちも殴り返したりしていたが、結果的に彼は私にコーチングをさせてくれた。「何してんだ」って思う時もあったが、J.Rはより良い選手になってくれたと思う。彼は6thマン賞を受賞し、ディビジョン優勝、シーズン54勝に大きく貢献してくれた。

 

Q.オーナーのジム・ドーランとの仕事はどのような経験だった?
自分がATLでHCをしていた時、オーナーグループが三つもあっていくつか問題を抱えていた。自分たちが仕事をして給料をもらう分には問題なかったが、オーナーシップは機能不全に陥ってた。

そんな時にNYKに雇われ、ジムはコーチングの視点から必要なものをすべて揃えてくれた。私とGMのグレン・グランワルドにチームを一つにするための権限を持たせ、次の年には7、8人の新しい選手を獲得した。ジムはその自由を与えてくれて、グレンは素晴らしいロスター構築に尽力してくれた。

シーズン序盤は出遅れたが、結果的に勝つことができ、私とグレンに好きなようにさせてくれたジムに感謝しなければならない。メディアが何と言おうと、自分は自分の経験に基づいてしか話せない。彼は私をちゃんと扱ってくれたし、お互いいつでも話し合うことができた。

 

Q.2013-14シーズンから、グランワルドの解任に始まり、いくつか変化が起き始めた。
あれには皆驚いた。実際に何が起きたかは知らないが、恐らくジムが誰かからグレンについての良くないアドバイスをもらったんじゃないか。

 

Q.ロスターも大きく変わった。スティーブ・ミルズがGM、フィル・ジャクソンが球団社長に就任。これらに対してのあなたの反応は?
NBAの球団で働いていれば、自分では制御できないことが起こり得る。そのシーズンは開幕でつまずき、シーズン終盤で追い上げを見せたがプレーオフには進出できず。そしてフィルとスティーブはその年の最後に方針転換を決めた。そして私も球団を去った。

 

Q.あなたのアシスタントであるデーブ・ホプラは、「McKinsey & Company」によるコンサルが2013-14のチームにとって痛手だったとコメントしているが、あなたはどう思う?
コーチや選手、フロントオフィスはそれぞれ違う見方をする中で、彼はそう感じたのだろう。私は少し違う。統計は現代のNBAで重要な役割を担っていて、McKinseyからは有益な情報も得られた。どのラインナップが効率的か、どこからのシュートの確率が高いかという情報はチームを助けてくれる。ただ最終的には、コーチが選手を正しく起用しなければ試合には勝てない。それが全て。そしてタレントが揃っていればそもそも痛手じゃない笑

 

Q.ニューヨークでのコーチングはどのようなものだった?
いろんなところでコーチをしたが、NYが圧倒的につらかった。ルーキーとしてNYでプレーした経験があるということが、メディアとの付き合い方という意味でとても助けになった。大部分に置いて、メディアは私にとって素晴らしかった。妻や娘にとっては、3シーズン目のつらい時期は良くなかったかもしれないが。アリーナに来てブーイングされるのを妻や娘に経験させたくはない。ホームの観客がブーイングするのがマディソンスクウェアガーデン。私がルーキーの時で50勝した時もブーイングされた。ただ、それを前もって分かっていたから、真に受けなかった。他のコーチやフロントオフィスの人でメディアに苦しんだ人はいるだろうが、自分は自分の仕事に影響させなかった。もしメディアの影響を受けるようならコーチングはできない。私はメディアにそれを許したりしない。

 

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といった感じでした。

 

メロと同様にNBA復帰を目指しているウッドソン。

メロについては、NYK時代の彼を絶賛しつつも、現実を見たコメントしている感じですね。

J.R.スミスと殴り合いをしていたとは。。まあ割と容易に想像できますけどね。

 

また面白い記事があれば紹介したいと思います。

もう少し短いのがいいな。

 

【絵】今度来日するエリック・ゴードン

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