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デマーカス・カズンズはNBAをつまらなくしたのか?

ゴールデンステート・ウォリアーズ(GSW)への移籍が決まった

オールスター・センターのデマーカス・カズンズ

 

GSWはすでに4人のオールスター(カリー、KD、クレイ、ドレイモンド)に加え、

ベンチにもイグダラやリビングストンといったベテラン選手、

マコーやベルという出場時間を得ている若手選手もいます。

 

そこにリーグで1、2を争うセンターが入団することになりました。

 

これはNBAを壊し、退屈にし、観る価値を下げているのでしょうか。

 

ESPNの番組「The Jump」の中で、司会のレイチェル・ニコルズ「カズンズは責められるべきでない」と言っています。


Rachel Nichols: Don't blame Boogie Cousins for move to Warriors | The Jump | ESPN

 

私も基本的にレイチェルの意見に賛成でした。

ので、この件に関する個人的な感想や事実の整理をしてみます。

 

◆個人的な感想   

カズンズの移籍がNBAを壊すか。

そんなことはないと思っています。

 

去年はHOUがあと一歩のところまで到達することができました。

いいタイミングで選手が怪我から復帰したGSWと、

最悪のタイミングでクリス・ポールが怪我してしまったHOUという部分で

明暗が分かれてしまいましたが。

 

他にもまだ未熟なだけで、BOS、MIN、LAL、PHIなどは

今後どんどん伸びてくると思います。

 

もし仮にそう(退屈、見る価値無し)なるとしても、

それは獲得に動かなかった他の29チームが悪いです。

 

カズンズにコミュニケーションを取ったというチームは複数あるようですが、

サラリーキャップの調整もせず、

GSWが提示したのタックスペイヤー・ミッドレベルエクセプション※での契約という格安提案(1年530万ドル)にも満たないような

中途半端な話しかしなかったのなら、それは獲得の意思がないも同然ではないでしょうか。

※チームサラリーの合計が上限を超えて、ラグジュアリータックスを支払うことになっているチームが使うことができる例外条項

 

高額契約のオファーが無いことに加えて、

GSWは優勝の可能性が群を抜いて高いことも

カズンズがGSWを選ぶ大きな要因になったかと思います。

ただ、「そのメリットを上回る」とカズンズが思える契約を提示しなければ、

そりゃGSW行くでしょ。

というか、誰も文句のつけようがないと思うのですが。

 

ちなみに、リーグ全体のチームの2/3は、

既にキャップスペースがない状態で今夏のオフに臨んでいるようです。

ということは、そもそもカズンズとの契約用に十分な金額を用意するつもりがなかったということです。

 

◆各チームを踏み止まらせたカズンズのアキレス腱断裂 

そもそも、このような事態になったのは、

カズンズが左足のアキレス腱断裂というとても大きな故障を抱えているから。

 

アキレス腱断裂からの復帰には8~12か月かかると言われています。

なので、カズンズの復帰は2019年になってからと想定されます。

(故障は現地2018年1月26日。)

となると、カズンズは来季の半分かそれ以上をリハビリに費やすことになります。

 

加えて、アキレス腱断裂からの完全復帰はそう期待できるものじゃありません。

過去に同故障をしたのは、

 コービー・ブライアント(2013)

 エルトン・ブランド(2010)

 チャウンシー・ビラップス(2012)

 アンダーソン・バレジャオ(2014)

 ブランドン・ジェニングス(2015)

 ウェスリー・マシューズ(2015)

などなど。

どの選手も復帰後に満足なパフォーマンスを発揮できていません

 

※参考までに、コービーが故障した時の映像と手術方法。


Kobe Bryant, Achilles tendon tear, Injury, surgery , recovery , Los Angeles Lakers, Basketball

 

痛そう。。

 

とにかく、カズンズとの契約をする場合、

・シーズンの大半をプレーできない

・そもそも万全の状態で復帰できるかわからない

というリスクがどうしても発生します。

 

加えて、カズンズはその性格からテクニカルファウルを受けやすく、

チームを乱す要因になりかねない存在と思われています。

 

このリスクをGSWは負ったということです。

 

もちろん、格安契約なので金額面では大した代償ではありませんが。

あと、GSWは現メンバーでも問題なくプレーオフに進めるので、

カズンズの復帰を急ぐ必要もありません。

この点がカズンズとGSWがうまくマッチしたポイントでもありますね。

 

 

◆まとめ   

・カズンズは少ない選択肢から自分が選べる一番いい選択をしただけ

・シーズンの開始からカズンズがスタメンで活躍するなんてことは起こりえない

・そもそも復帰しても満足にプレーできるかどうか疑問

・カズンズが抱えるリスクを負えるチームがGSWくらいしかなかった

 

こんなところでしょうか。

 

皆さんはどうお考えですか??

 

 

にしても、最近のNBAはほんとにコロコロ変わりますね。。