GSWの第3Qの謎
東も西も例年以上に盛り上がったカンファレンスファイナル。
共に第7戦までもつれたのは史上初だったようですね。
西の決勝は事実上のファイナルとも言われたGSW対HOU。
超攻撃的なチーム同士なので点の取り合いになるかと思いきや、
双方とも意地のディフェンスでロースコアな展開に。
そんな中でも随所でランを仕掛けてた両チーム。
特にGSWは何故か第3Qに謎の強さを発揮。
各試合の第3Qのみをピックアップしてみます。
Game1: GSW 31-24 HOU
前半までは接戦も、第3Qで点差が開きそのままGSWがアウェイで貴重な勝利。
Game2: GSW 29-31 HOU
前半でHOUが14点のリード。
GSWは得意の第3Qで追いすがるも、HOUの爆撃が止まらず大敗。
Game3: HOU 24-34 GSW
珍しく試合を通して主導権を握り続けたGSWが第3Qに大差をつけて早くも試合を決めた。
Stephen Curry Goes OFF In The 3rd Quarter 7-7 FGM! To Help Lead Dubs To Game 3 Victory
Game4: HOU 17-34 GSW
第1QをGSWが9点リード、第2QをHOUが爆撃でやり返し、7点ビハインドで迎えた第3QにGSWがまた爆発。
GSW勝ったと思いきや、結局第4QにまたまたHOUが爆発してGSWは敗戦。
Game5: GSW 27-26 HOU
珍しく試合を通して接戦が続いた試合。
第3Qも接戦。
Game6: HOU 16-33 GSW
3敗で後がなくなったGSW。
前半HOUにやられまくって遂にGSW敗退かと思いきや、またもや第3Qに反撃。
第4Qも9-31で圧倒してこの試合の後半スコアはなんと25-64w
二年前のOKCとのCSF第6戦で爆発したクレイが今回も崖っぷちで奮起しました。
Klay Thompson's 35 Points Helps The Warriors Force A G7!
Game7: GSW 33-15 HOU
前戦とほぼ同じような展開。前半でビハインドを背負うも第3Qで一気に逆転。
散々だった3ptが入りだし、終わってみれば3P%は41%。
確率って収束するんだな、と思いました。
Stephen Curry Catches Fire In The 3rd To lead The Dubs' Comeback
ということで、7戦を合計するとHOUが153点なのに対し、GSWは221点。
その差はなんと68点!
まあ、このような結果となったのは、
・クリス・ポールの負傷離脱
・HOUの少数精鋭ローテーション(7、8人)による疲労蓄積
など理由はいろいろあると思います。
ただ、GSWにはシーズン中もこの傾向がありました。
teamrankings.comによると、
◆17-18シーズン
・第3Qの平均得点は30.3でリーグ1位(2位のDENは28.1)
・その他の平均得点は1Q:28.5(4位)、2Q:27.8(10位)、4Q:25.8(16位)
・第3Qの得失点差平均は+5.1でリーグ1位(2位DENは+2.0)
・その他の得失点差平均は1Q:0.0(13位)、2Q:+1.3(4位)、4Q:+0.1(12位)
◆16-17シーズン
・第3Qの平均得点は31.1でリーグ1位(2位のHOUは28.6)
・その他の平均得点は1Q:31.0(1位)、2Q:28.6(4位)、4Q:25.5(18位)
・第3Qの得失点差平均は+5.4でリーグ1位(2位SASは+2.3)
・その他の得失点差平均は1Q:4.1(1位)、2Q:+1.6(4位)、4Q:+0.9(6位)
ブローアウトの試合もあるので第4Qの数字はあまり参考にならないかもしれませんが、
上記からわかるように第3Qに無類の強さを誇るGSW。
2位以下の数字を大きく引き離しての1位でした。
今シーズンは特にその傾向が強くなったように見えますね。
さあ、史上初の四年連続同一カードとなったファイナル。
ケビン・ラブの一時離脱もあってGSW優勢の声が圧倒的ですが、
果たしてどんなファイナルになるでしょうか。
明日の10時開始です!
【絵】カリー。あんまり特徴無くて描きにくい。