MVP、新人王など、2018NBAアウォーズの最終候補が発表!!
プレイオフ中は試合ももちろん面白いんですが、
この時期に発表される個人賞を誰が取るか、も楽しみの一つですよね
各賞の候補紹介
◆最優秀選手・MVP
主要スタッツ:28.1点、FG成功率53.4%、11.1リバウンド、2.6ブロック、1.5スティール
ツインタワーの相方カズンズがシーズン途中に怪我で全休となるも、エースとしてチームを牽引。
スタッツを見て分かる通り、攻守両面においてレベルの高いパフォーマンスを見せた。
シーズン順位は西6位も、3位のPORとは僅か1ゲーム差の48勝34敗と、大きく勝ち越す原動力となった。
ジェームス・ハーデン(HOU)
主要スタッツ:30.4点、5.4リバウンド、8.8アシスト、1.8スティール
文句なしのMVP筆頭候補。というか間違いなくこの人でしょう。
オールスターPGのクリス・ポールをチームメイトに加え、シーズン前はボールを持ち過ぎる2人の共存が心配されたが、絶対エースはハーデンで変わらず。
ポールの加入によりオフェンスの負担が減少、ハーデンの力がこの上なく発揮されたシーズンとなり、HOUはシーズン最高勝率(65勝17敗)をマーク。
これに加えて得点王ですからね、確定。
レブロン・ジェームズ(CLE)
主要スタッツ:27.5点、FG成功率54.2%、8.6リバウンド、9.1アシスト
今季のMVPはハーデンが濃厚ですが、「現代バスケで最高の選手は」と問われれば、
レブロンを挙げる人が大半でしょう。
すでに33歳のレブロンですが、スタッツはシーズントリプルダブルに近い数字と、いまだ衰え知らず。
それどころか今が全盛期なのでは?w
今季終了後はレブロンのFA、どのチームに行くのかが最大のニュースになるでしょう。
(レイカーズ?76ers?ニックス…はないか)
◆新人王・Rookie of the Year
ドノヴァン・ミッチェル(UTA)
主要スタッツ:20.5点、3.7リバウンド、3.7アシスト、79試合出場(71試合先発)
これまでのエース、ヘイワードがBOSに移籍した今季、UTAをプレイオフチームと期待する声は多くありませんでした。
そんな中、新人のミッチェルがチームトップの得点を稼いで牽引し、結局シーズン成績は3位PORと1ゲーム差の5位、48勝34敗と大きく勝ち越し。
平均20得点という点と、開幕前の前評判を覆したというインパクトの大きさが最大の強みか。
プレイオフではスター3選手を揃えたOKCを見事下し、HOU相手のカンファレンスセミファイナルも堂々とした戦いぶりを見せた。
まあ、レギュラーシーズンの表彰なのでプレイオフは関係ない、はずです。
ベン・シモンズ(PHI)
主要スタッツ:15.8点、FG成功率54.5%、8.1リバウンド、8.2アシスト、81試合出場(全て先発)
プロ一年目はプレシーズンでの怪我により全休となったシモンズにとって、満を辞してのNBAデビュー。
周りからの大き過ぎる期待を背負いながらのルーキーシーズンで、シモンズは見事それに応えてみせた。
ここ数年ドアマットチームだったPHIを東地区で3位に導き、キング・レブロンのようなトリプルダブルに迫るスタッツ、随所で見せるバスケIQ。
ミドルレンジ以上のシュートなど弱点はまだあるものの、今後のNBAの期待を背負う選手になるのは間違いない。
レイカーズのロンゾ・ボールも同タイプの選手で非常に楽しみ。怪我をしっかり治して戻ってきてほしい。
ジェイソン・テイタム(BOS)
主要スタッツ:13.9点、3pt成功率43.4%、5.0リバウンド、80試合出場(全て先発)
シーズンを通し先発フォワードとして安定したパフォーマンスを見せ続けたテイタム。
アービング、ヘイワードの怪我による離脱で低迷も危ぶまれたが、スティーブンスHCの戦略とテイタム含む若手の活躍で結局東地区2位!
長い手を活かしたディフェンスで、堅守を誇るBOSの中でもディフェンシブ・ウィン・シェア(DWS、ディフェンスによるチーム勝利への貢献度を表した数字)はチームトップの4.0。NBA全体で見ても7位と素晴らしい成績を残した。(シモンズは2位なんですがね。)
他の候補二人がカンファレンスセミファイナルで姿を消した中、自身は1年目にしてカンファレンスファイナルで奮闘中。
レブロン要するCLEを退けてファイナル進出したら、新人王はテイタムなのでは?と言いたいとこですが、プレイオフ成績は関係ない、はず。
◆6thマン賞・6th Man Award
エリック・ゴードン(HOU)
昨年に続いて同賞にノミネート。一時はクリス・ポールの離脱などで先発PGを任されたが、基本は6thマンポジションで活躍。平均出場時間31.2分で平均18.0点と昨年より更に数字を伸ばした。チーム成績もあるので、再受賞が有力。
フレッド・バンブリード(TOR)
タレント不足と思われていたTORだったが、バンブリードらベンチ陣がバランスよく活躍してまさかの東地区1位。正直あまり知らなかった選手なんですが、今シーズン急成長。昨シーズンと比較すると出場時間は7.9分から20.0分にまで増え、3pt成功率は41.4%!3pt成功率4割って野球で言うと3割ぐらいかな。いや比較できないか。
今年はまたレブロンに蹂躙されてしまいましたが、来シーズンのさらなる成長に期待。
ルー・ウィリアムズ(LAC)
今シーズンからLACに加入したシューター。平均22.6点、平均出場時間32.8分と「もう先発で使えばええやん」と思いましたが、ディフェンスで定評があるエイブリー・ブラッドリーの控えに回り、ベンチから爆発力をもたらした。
今年1月のGSW戦ではキャリアハイとなる50点をマーク!2014年12月以来となるGSW戦勝利に大きく貢献した。
◆最優秀守備選手・Defensive Player of the Year
MVPにもノミネートされていますが、DPoY候補にも登場。そしてこちらではおそらく本命でしょう。2.6ブロックでブロック王獲得、ディフェンシブ・ウィン・シェア4.9でNBA全体3位。リバウンドが平均11.1回と思っていた以上に低いのが気になる点ではありますが。
ジョエル・エンビード(PHI)
豪快なブロックがリプレイで何回も流れたりとインパクトが大きいのは確かですが、そのブロックも平均1.8回とデイビスの数字は大きく下回る。リバウンドは平均11.0、ディフェンシブ・ウィン・シェアはチームメイトのシモンズより低い3.8で13位。デイビスより上とは言えなさそう。
ルディ・ゴベア(UTA)
ここ数年DPoYに繰り返しノミネートされるも、SASのカワイ・レナードやGSWのドレイモンド・グリーンらに一歩及ばず逃していた。今年こそと意気込んでいただろう中で怪我による離脱。結局56試合の出場にとどまり、各種スタッツもキャリアハイとはならず。ブロックは平均2.3回と、ノミネートに値する数字を残し、ディフェンスから試合を作るUTAを支えた。
◆最優秀躍進選手・Most Improved Player
クリント・カペラ(HOU)
4年目を迎えた23歳は出場した試合全てで先発。得点、リバウンド、ブロックなどほぼ全てでキャリアハイをマークし、飛躍の年となった。チームメイトのスター二人のお陰という部分は大いにあると思うが、それでも平均ダブルダブル(13.9点、10.8リバウンド)は立派!
現在対戦中のGSWを倒すXファクターとなれるか。
スペンサー・ディンウィディー(BKN)
シーズン開始早々に主力のジェレミー・リンが怪我で離脱、ディアンジェロ・ラッセルも一時離脱するなど、散々なシーズンとなったBKNだったが、そんな中でもディンウィディーがスコアラーとして奮闘。勝ち星にこそつながらなかったが、平均12.6点をマーク。FG成功率が38.7%と低いため、来期はシュートセレクションの改善に期待。
ビクター・オラディポ(IND)
MIP最有力。シーズン開幕から好調を維持してオールスターにも初出場。その後若干数字を落とすも、最終的には平均23.1点、FG成功率47.7%以外にも軒並みキャリアハイを残し、スティールに至っては平均2.4回でスティール王を獲得!
シーズン成績は予想以上の順位(5位)で、カンファレス1位のTORをカンファレンスセミファイナルでスウィープしたCLEとのプレイオフ1回戦で、あと一歩のところまで肉薄したことも好印象か。
◆最優秀ヘッドコーチ・Coach of the Year
ドウェイン・ケイシー(TOR)
これまでのチーム体制をほぼ変えずに今シーズンを迎えたため、前評判が低めだったTOR。それでもチーム力を底上げして59勝23敗、東地区1位に導いた。ただ、どちらかというと順位の低いチームとの対戦を確実に勝ち、上位のチームとは五分五分だった印象。特に勝率五割以上のチームとのアウェイ戦で中々勝てなかったのがマイナスポイントか。
プレイオフではCLEに屈辱の2シーズン連続スウィープ負けを喫してしまい、東地区シーズン1位ながら解任されてしまった。
クイン・スナイダー(UTA)
エースのヘイワード流出、シーズン途中にゴベア負傷。開幕からなかなか波に乗れなかったUTAだったが、ルーキーのミッチェルの覚醒から徐々にチーム成績も上昇。途中11連勝するなど、PORとのシーズン最終戦まで西地区3位になる可能性を残す快進撃を見せた(結果は5位)。今シーズンから加入のルビオやクラウダーを躍動させ、来シーズンも楽しみなチームとなった。
ブラッド・スティーブンス(BOS)
UTAも主力の離脱から這い上がったチームだが、その主力・ヘイワードと、CLEから移籍してきたアービングが二人とも怪我で全休となってしまったBOSほど不憫に思ってしまったチームはないでしょう。それでも名将・スティーブンスがルーキーや2年目の選手を適切に起用しながら、大黒柱のホーフォードを中心に守備型チームを作り上げた。
チーム事情から予想される結果を大きく覆し、NBA全体で見ても屈指のディフェンスを形にしたスティーブンスHCがCoY最有力か。
※最後に
EPSNの「The Jump」の中で、新人王・MVP・最優秀ヘッドコーチが誰かについて、MIL所属のジェイソン・テリー、殿堂入りしたトレイシー・マグレディが発言しています。
新人王は三人とも捨てがたい、MVPはハーデンで決まり、最優秀ヘッドコーチはスティーブンス推しといった感じでした。
The Jump gives their predictions for Rookie of the Year, MVP and Coach of the Year | The Jump | ESPN
動画の最後の方で、司会のレイチェルが「この時期に発表するのってどうなの?」と文句言ってます。
プレイオフ中にスランプに陥ったりしたら、賞をもらっても盛り上がらなかったり、デメリットが多いんじゃないですかね。
今シーズンで言えばTORのケイシーHCがそうだし、2007年にシーズンMVP取ったノビツキーも失意の中の受賞でした。